2015-04-25
暖かく,良く晴れていて,気持ちの良い朝。
オープニングでは,夏鳥がやってくること,第二日曜には鎌倉・佐助稲荷でオオルリがさえずっていたこと,サシバが渡ってきていること,冬鳥もまだ少し残っていること,などを話していると,公園の奥からオオルリのさえずりが聞こえた。
ゆっくり,植物も観察しながら池の周りを歩いていると,先に行っている常連K夫人が,枯れ枝の先でさえずっているオオルリを発見してくれ,皆で望遠鏡を覗く。初めて見るという人も多く,喜んでもらえた。10分ほどすると,ヒヨドリらしい鳥がモビングを仕掛けて飛ばしてしまった。オオルリがさえずっているのをモビングする鳥がいるのを初めて見た。
他にアオゲラの声とドラミング,アオジがまだ居て,「チッ」と鳴くのを聞いた。さえずってくれるとよかったのだけど。
シオヤトンボが増えた。キンヒバリも良く鳴いていた。そしてシュレーゲルアオガエルの大合唱。
なぜ日本のカエルに「シュレーゲル」なのか,ちょっと説明した。先ほど調べてみると,標本をシーボルトが持ち帰り,ライデン博物館の館長ヘルマン・シュレーゲルが,テミンクと共に「日本動物誌」に掲載したもので,さらに調べてみると,学名を命名したのは,シュレーゲルから標本を譲り受けたドイツ生まれの英国の動物学者ギュンターで,基準標本は大英博物館にあるのだそうです。参加者には,当時(1858年)はまだ学名を命名できる日本人がいなかったためなんですよ,ちょっと悔しいですね,と。
シロバナハンショウヅルが咲いていた。いつも見る時期を逸してしまうが,今回はちょうど間に合った。日陰のニリンソウはまだだいぶ咲いているが,日向の方は,花はあるものの,葉は枯れかかっており,スプリング・エフェメラルの儚さを実感した。
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